2025年3月11日の日記|徒歩漫筆【39通目】

ありふれた一日
kei 2025.03.13
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3月11日(火)くもり

6時半起床。

震災から14年。2022年にインスタに書いた投稿を改めてストーリーズにシェアする。毎年、なんだかんだ新しく読んでくれる人がいる。内容については、今読んでも自分でもその通りだと思うが、悲しいことに心を寄せるべき対象が当時よりずいぶん増えてしまった。

朝、生ハムごはん(ツレヅレハナコさんレシピ)、新玉ねぎのスープ(ヒガシマル蛤と帆立白だし)。新玉ねぎは、切って塩してオリーブオイルに漬けておいたものを使う。オリーブオイルが高いので、実際のところオイル漬けの半量は太白胡麻油。世知辛い。

家から少し離れたバス停まで散歩して、バスでK書店へ。そこそこ近いわりに初めて来た。外からは想像もつかないほど広い上に、ナナロク社の棚を作っていたり、白央(篤司)さんの本を面で展開していたりして感動する。しかし、いまいち気持ちが上がり切らない。来るときのバスの中で、マスクなしの高齢男性のくしゃみを背後から浴びたため、朝保有していた元気がだいぶ削がれている。くやしい。

新刊本の高さにいちいちびっくりしながら、ブローティガンの『アメリカの鱒釣り』(新潮文庫)を買う。翻訳、藤本和子さん。

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