石川台へ|徒歩漫筆【55通目】
2026年2月XX日 くもり時々晴れ
7時起床。洗濯2回、洗い米準備。米を研ぐ手はまだ冷たい。でもエアコンはいらないくらいの朝。加湿器だけつける。
朝、トースト2枚(ツルヤの信州完熟ふじりんごのコンフィチュール、ラムレーズンの香り)、ほうれん草のからしマヨあえ、コーヒー。放送大学の『ダイナミックな地球』を流す。
Duolingo(ドイツ語)を済ませて外出。冷えるのに蒸すようなへんな空気。香港の冬にも似ている。
地下鉄と私鉄を乗り継ぎ、東急池上線石川台駅へ。駅のそばで開催されている、石垣りんの写真展「詩人石垣りんのいた風景」を観るため。
旗の台で池上線へ乗り継ぐとき、方向表示に「雪が谷大塚」という名前を見つけてうれしくなる。たしかにりんさんが暮らした街に近づいている。
同じ東京に暮らしていても生活圏がまったく異なるので、池上線自体、初めて使った。上京して20年近く経つのに、そんなものだ。馴染みのない私鉄は少し緊張するが、池上線の車窓はなんとなく安心する感じがある。ミモザが咲いている。
石川台に着き下り線の改札を出ると、すぐにクラウンが目に入る。『石垣りんの手帳』(katsura books)に時折出てきた喫茶店。開場の12時までまだ時間があるので、ここで過ごすことにする。
扉を開けると、いかにも東京のお年寄りといった風情の客で席が埋まっている。店の女性に「ひとりです」と告げると、常連さんが来る都合でもあるのか、戸惑ったような顔を見せる。30分くらいですと言うと、安心したように笑って、入ってすぐ左側の出窓にはまったような4人席に通してくれた。窓の方を向いて座る。