VIEW MORE(もっと見る)「訳知り顔で座るテラス席」|徒歩漫筆【24通目】

わたしがやるのだ。
kei 2024.08.23
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もう随分前のことになるが、都内のあるカフェのテラス席でコーヒーを飲んでいた。

ちょうど空いている時間帯で、外の席には私だけ。苦味も酸味もきつすぎない、ほどよい「本日の一杯」を半分ほど飲んだあたりで、目の端に杖をついてゆっくり歩く高齢男性が見えた。

その男性は、歩みを止め、とても疲れた様子で店の壁にもたれかかるように立ち止まった。

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